社会的自立を可能とするための学習支援の在り方-ライフステージに応じた学習支援の方向性と根拠-
主催・共催
大阪医科薬科大学LDセンター
特定非営利活動法人 生涯発達と社会参加を支援するこどもリサーチセンター
日程とプログラム
2025年3月16日(日)14:00~16:00
講師
川﨑 聡大 氏(立命館大学・教授)
荻布 優子 氏(長崎大学・准教授)
奥村 智人 氏(大阪医科薬科大学・特務講師)
花熊 曉 氏(関西国際大学・客員教授)
ポイント種別・ポイント数
(3)区分研修会 0.2ポイント
実施形態(会場情報・参加方法)
大阪医科薬科大学看護学部講義室(資格更新研修会としてのオンライン配信はしない)
研修要旨
本シンポジウムでは、社会的自立を可能とするための学習支援の在り方を、ライフステージごとにどのように方向付け、根拠づけるべきかを議論します。まず、限局性学習症(SLD)の医学的診断に依拠するのではなく、より広範な学習困難、特に「読み書き困難」という状態像に焦点を当てます〔1-③〕。NSRD(非症候性の読みの遅れ)を含めた多様な学習困難の理解や背景要因、さらにそれを悪化させる社会的背景にも着目し、問題解決を図るアプローチを提案します。次に、学習困難の背景には学校への不適応が表現型の一つとして存在していることを考慮し、限局性学習症の枠を超えた包括的な対応が必要であることを指摘します〔3-③〕。医療機関との連携や機能的介入が、対象者の生活の質や社会的自立にどの程度寄与したのか、実際のケースに基づき再検証します。さらに、学習面における合理的配慮がいまだに医学的視点に偏っている現状を踏まえ、ユニバーサルデザイン(UD)の教育現場への導入が子どもの学びにどのような変化をもたらすのかを検証します。これらの観点を基に、生涯発達の視点から「学習の困り感」にどのように向き合うべきかを、参加者と共に考え、議論を深める〔2-④〕ことが本シンポジウムの目的です。
参加費
5,000円(16日のみ)
参加条件
臨床発達心理士有資格者以外の参加可能
問い合わせ先
詳細は主催団体へお問い合わせください。