脳は経験や環境によって変化する
主催・共催
一般社団法人 日本臨床発達心理士会滋賀支部
追手門学院大学大学院心理学研究科/心理学部
日程とプログラム
2025年3月15日(土)13:30~15:45
講師
守田 知代 氏(国立研究開発法人情報通信研究機構未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター・主任研究員)
ポイント種別・ポイント数
(2)区分研修会・必須B 0.5ポイント
実施形態
Zoomによるライブ配信
研修要旨
脳には、経験や環境によって柔軟に変化する力(可塑性)(2-①:発達の⽣物学的理解に関する内容)が備わっています。例えば、ピアノを一生懸命練習すれば、そのとき脳では、神経線維が太くなったり神経回路が組み替えられたりと、様々な変化が起こります。その結果、ピアノを上手に弾くことができるようになるわけです。発達段階にある脳では、特にこうした可塑的な変化が起こりやすいため、神経回路の基礎が形成される発達期に、どのような経験や環境を与えるか(1-③:発達の多様性、具体性、個別性の理解に関する内容)が重要な課題と考えられます。また一方で、大人になっても可塑性は失われるわけではなく、経験や環境に大きな変化が起こると、それに適応するように、脳は変化します。可塑性が最大限発揮されるのは、脳に非常事態が起こった場合です。ある脳領域が損傷し、機能しなくなると、別の領域や回路が失われた機能を代償するなどの変化が起こります。講師はこれまでに、MRI(1-②:発達科学に関する内容)を用いて子供から大人まで様々な年代の脳を調査してこられました。そこで見られた可塑性の例をご紹介いただきながら、私たちの経験や環境のあり方について学びます。
参加費
0円
参加条件
臨床発達心理士有資格者以外の参加可能
問い合わせ先
詳細は主催団体へお問い合わせください。
一般社団法人 日本臨床発達心理士会 滋賀支部
https://conference.wdc-jp.com/jacdp/seminar/2023-140.html