乳幼児期におけるアタッチメントと非認知的な心の発達-発達臨床の視座を交えて-
主催・共催
日本臨床心理士会 兵庫支部
日程とプログラム
2023年4月29日 13:30~16:30
ポイント数
1ポイント
講師
遠藤 利彦 氏(東京大学大学院教育学研究科教授)
研修要旨
近年、人生早期の乳幼児期における経験が、人の生涯に亘る心身の健康や幸福感の実現・維持において、極めて重要な意味を有していることが実証的に明らかにされつつある(発達科学的に関する内容)。殊に、世界各地で展開される複数の長期縦断研究は、乳幼児期の「人的環境」の質が、その後の生涯に亘るほぼあらゆる領域・側面の発達において、枢要な鍵を握っていることを示している(発達の時間軸に沿った理解)。とりわけ「人的環境」の中でも、大人と子どもの間に形成されるアタッチメントの質は、人生の出発点において、自他に対する基本的信頼感の基盤形成、さらにはいわゆる非認知的な心=社会情動的コンピテンス=自己と社会性等の萌芽と発達を方向付けるものとして特に刮目すべきものとして在る(発達の心理的・社会的理解)。
本研修では、アタッチメントとは何か、何故に子どもの発達に深く影響を及ぼすのかについて概説を行った上で、子どもに対する不適切な養育をアタッチメント理論の視点から捉え直し、虐待やネグレクト、そして親子間の歪んだアタッチメントが、いかに子どもの健やかな心身発達を根本から揺るがす危険性があるかに関して考察を行う。
参加費
0円
申込方法・申込期間
詳細は主催団体へお問い合わせください。
問い合わせ先
一般社団法人 日本臨床発達心理士会
https://jacdp.jp